1歳6ヶ月健診で指摘されてから気になりだした息子の指差し!病院へ行っても「指差ししますか?」って聞かれる。
指差しって、そんなに重要なことなんだ!
指差しは自閉症診断の際のチェック項目なのでしょうね、よく聞かれました。
息子が指差しするようになったのは、3歳2ヶ月でしたが、彼の育ちから私なりに思うところの、自閉症の子が指差ししない理由をお話しします。
自閉症の子が指差ししない理由は?
結論から言うと、息子の場合は以下のような理由だったと思います。
- 言葉の意味を理解できない
- コミュニケーション力が弱い
- 要求することをしない
1歳6ヶ月健診の前に、母子手帳のチェック項目に○をしていると、できないことだらけで、これだけ「いいえ」が付くと、不安材料は指差しだけではなかったです。
1歳6ヶ月健診で指摘されてから、指差しが気になり始め、教えようとしたけど、教えても教えてもできるようにならなかった。
そんな息子が指差しし始めたのは、自閉的傾向があると診断されてしばらく経ったころで、3歳2ヶ月でしたが、指差しを教えたからできるようになったわけではありませんでした。
誤解しないでほしいのですが、指差ししないから自閉症というわけでもないですよ。
姪っ子の子供も指差ししなくて心配したけど大丈夫でした。
姪の子供が2歳くらいの時、言葉が出ないし指差しもしなくて、うちの息子の例があるものだから、姪はひどく悩んでしました。
今、小学校4年生ですけど、普通に育っています。すこし発達がゆっくりだっただけでした。
指さした方向を見ない
自分で指差しする前に、指さした方向を見るようになるのが、1歳前後と言われています。
息子は待望の男の子だったので、実家から大きなこいのぼりが初節句のお祝いで届きました。
4月の中旬くらいから、毎日のようにこいのぼりを揚げていたんですが、息子を抱っこして、「こいのぼりだよ~!」と、指さしても見ない。
もっと間近でと、目の前に見える2階のベランダから「こいのぼりだよ~!」と、指さしても見ない。0歳11か月頃のことです。
あんな大きなものが何で目に入らないんだろう?
一切見ようとしない息子に、あんな大きなこいのぼりが何で目に入らないんだろう? と、残念だったし不思議でたまりませんでした。
息子が指さした方向を見ないことを、はっきり気づいたのは、この時だったんです。でも、まだ小さいからなんだ、と、自分を納得させていました。
当時の私は、自閉症だと指差ししない子が多いなんて知らなかったのですが、知っていたら気病みすることが増えていただけかもしれないです。
教えても教えても指差しできない
指差ししないことが心配ですね、と、指摘されてからは、指さしさえすればと思うようになりました。
彼に向って指差しすることを増やしたり、絵本を見せながら指差しして見せたり、何とかして教えようとしたのですが、見ようとしないしやっていることの意味も理解してなかったです。
彼が、自分で指差しすることは一切なかったので、絵本や絵カードを見せてるときや、日常生活の中で意識して指差しして見せることをしているだけでした。
ほら、かわいいワンちゃんだね~!
でも、息子は理解してなくて、見ようともしなかったので、ため息ばかりついていました。
母子関係ができてないから要求しないって?
1歳10ヶ月から、週1回のペースで通い始めた療育施設での個別カウンセリングで、息子の要求が少ないのは、母子関係が育ってないからだと言われました。
「母子関係が薄い⇒要求しない⇒指差しする機会がない」そんな構図なんだと。
母子関係ができてないって言われたことは、かなりショックでした。
えぇ~!こんなにひっつき虫なのにぃ?
息子は私の後追いがひどくて、彼から見える範囲に私が居なくなると、大泣きしていたし、トイレも彼を抱っこして行ってたくらい、私にベッタリだったんです。
料理しているときだって、抱っこかおんぶだったので、息子の体重が増えてくると重労働でした。
そんな状態だったのに、母子関係が育ってないって言われ、抱っこにおんぶで、もっとスキンシップをするようにと。
今まで以上に、抱っこにおんぶが増えていき、結果的に彼が自分の足で地面に立つ機会を奪っていたんだと、あとになって反省することになったんです。
彼のつま先歩きを助長することになっていたと思うんです。
母子関係といいますか、息子を療育するために本気で向き合えば、抱っこにおんぶなんて必要なかったことに気付かされたのは、息子が7歳の時でした。
息子の指差しは自然に出た
指さした方向を見るというのは、あまり進展がなかったのですが、息子が初めて指差ししたのは、3歳2ヶ月でした。
自分が行きたい方向を指さして、「あー!」と、言ったのが始まりです。たぶん、「あっち」と、言ってたのでしょう。
この頃の彼は、必要に迫られると、「行く、イヤ」と、叫ぶような声で言うようになっていて、他に「あっち、バイバイ」くらいが分かるようになっていたんです。
関り方としては、指差しをする機会を増やすことと、息子が要求しそうなことを先回りしてやってしまわないことです。
あっち行くよー!とか
指さししながら絵本を見せたりしてたなぁ!
1本指の形ができないのかなー? と、指を折らせてみたりなんてバカなこともしてました。
息子の初めての指差しは、1本指ではなく、手差しでした。1本指になったのは何時だったか、はっきり覚えてないのすが、小学校へ上がるくらいまでにはできていました。
絵本とか、絵カードなどで、「○○はどれ?」で、指さすようになった5歳くらいだったと記憶してますが、1本指がピーンと伸びてなかったですね。
【自閉症がわかるまで】自閉症の息子が指さししなかった理由!教えても教えても理解しないのはなぜ?
まとめ
2歳になっても指差しをしないと、自閉症かもしれないと心配するお母さんもいらっしゃると思います。
確かに、幼児期に指差ししない自閉症の子は多いですが、指差ししないからといって、自閉症というわけでもありません。
息子を育ててみて、指差しができなかった理由は、以下のようなことだと思います。
- 言葉の意味を理解できない
- コミュニケーション力が弱い
- 要求することをしない
発達には個人差があるので、自閉症じゃなくても、ゆっくり発達する子は指差しが遅いこともあると思います。
理解が深まってくると、自然に指差しもするようになるので、無視しているようでも働きかけを多くしていくことだと思います。