自閉症の息子が赤ちゃんの頃に一番気になったのが言葉が出ないことでした。
個人差があるし、男の子は遅いってみんなが言ってたし、もうちょっとすれば喋るようになるだろうと思ったり、やっぱりおかしいと思ったり・・・。
言葉が出ないことが不安で仕方なかったです。
息子が意味のある単語を2つ3つ言えるようになったのは4歳ころだったので、言葉が出ないことに悩み続けていたんです。
現在は、日常生活に困らない程度に会話ができますが、長文は理解するのが難しいですし、喋り言葉は接続詞が適切でなかったりで、少し変なところがあります。
言葉学習には一番力を入れていたんですが、どうしても超えられない限界がありました。
そんな息子が赤ちゃんの頃の言葉について書いています。
喃語もなかった
赤ちゃんが、言葉を話すようになる前に出す意味のない音声が喃語と言われています。
「あぁ~」「うぅ~」「だ~」などの音声で、そばに居る人に話しかけているように聞こえたりもします。
確かに、姉たちにはそんな喃語の時期があり、「あぁ~」と声を出したら同じように言い返して、声のキャッチボールで会話しているようで楽しかったことを覚えています。
でも、息子はそんな音声を発生することは一度もなかったんです。
赤ちゃんは喃語で音の出し方を試したり、楽しんだりしているそうなので、喃語がなかった息子は言葉を発する準備ができていなかったのかもしれません。
言葉が出ない
2人の姉たちは8ヶ月前後で、マンマ、ネンネの言葉を理解し発語していたのに、息子は同じ月齢になっても何も喋りませんでした。
言葉が遅い子もいるので、1歳で言葉が出てなくても大丈夫なのかもしれません。
発語はなくても、「おいで」とか「ちょうだい」などの簡単な言葉は理解できるようになっている子が殆どでしょう。
でも、息子は、発語がないだけでなく、言葉の理解も全くできなかったんです。
インプット時期が長いだけかもしれないと思い、できるだけ多く話しかけるようにしていたのですが、息子には言葉が素通りしていく感覚でした。
ひと言で良いから、何か喋って!
息子が1歳を過ぎた頃は、毎日そんなことばかり思っていました。
そして、1歳2ヶ月の頃、「マンマ」と初めての発語を聞くことができて、めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。
言葉が出始めた!これでもう大丈夫だ!と思ったんです。
発語に喜んだのも束の間
初めての発語「マンマ」に喜んだのは束の間でした。
1歳2ヶ月なら、「マンマ」は、「ごはん」とか「お母さん」などの意味があるものなんですが、息子の「マンマ」には意味がありませんでした。
生後数ヶ月ころに現れる喃語みたいな感じだったんです。
「マンマ」で止まらず「マンマンマンマン・・・」「ミンミンミンミン・・・」と、唸るように言い続けていたんです。
ちょうどセミの鳴き声がうるさい夏でして、家の中でもセミが鳴いてるみたいだったんです。
「マンマンマンマン・・・」「ミンミンミンミン・・・」は、冬になっても止まらず、半年以上言い続けていたんです。
息子の口からこれ以外の音声はなく、1歳半になっても2歳になっても、言葉は出ないままでした。
さすがに、これは普通ではないと思いました。
言葉さえ出ればなんとかなる
息子の言葉が出ないことが最大の悩みになり、「言葉さえ出ればなんとかなる」と思うようになりました。
でも、どうすれば言葉がでるのか全く分からず、何もできないまま不安が大きくなるばかりだったんです。
息子の子育てで、一番辛かった時期だったかもしれません。
まとめ
自閉症の息子が赤ちゃんの頃、一番気がかりだったのは言葉が出ないことでした。
発語の時期は個人差があるので、ちょっと遅いだけかもしれないと思っていたこともあるんですが、姉たちとは言葉の育ち方が違っていたんです。
生後数ヶ月から現れる喃語らしきものもなかったです。
1歳2ヶ月の頃、発語かと思って喜んだ「マンマ」は、半年以上も「マンマンマンマン・・・」「ミンミンミンミン・・・」とうなり続けていました。
「言葉さえ出れば・・・」と、言葉だけに捉われていたようにも思います。
とにかく気持ちに余裕がなくて、息子と楽しく接することができていなかったですね。
問題は言葉だけではなかったんですが、無知も相まって問題は言葉だけだと思っていたんです。
ただ、もし知識があったとしても、我が子に降りかかってきたら目の前のことしか目に入らず、何もできなかったでしょうね。
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