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自閉症児は絵本をめくるだけ?そんな息子に読み聞かせを続けた結果!

絵本はパラパラめくるだけ、そんな自閉症の子って多いですよね。

FuCoママ
FuCoママ

息子も例外なく
絵本はめくるだけでした。

 
子どもって絵本の読み聞かせ大好きですよね!でも、自閉症の息子にとって、絵本はめくるものでした。

絵本だけじゃなく、電話帳とかもよくめくっていました。中身は見ずにめくるだけです。

今回は、絵本に興味を示さない息子に、強制的に読み聞かせを続けた結果、どうなったかお話しします。

絵本の読み聞かせは強制的だった

息子にとって絵本はめくるものですから、読み聞かせなんて聞いてないし、早くめくりたくてギャアギャア怒っていました。

そんなだから、絵本から遠ざかっていたのですが、めくろうとする息子の手を止めて、絵本の読み聞かせを始めたのが3歳半です。

3歳半になっても言葉が通じないし、一緒に遊んでやろうとしても乗ってこないので、息子との関わり方に悩んだ末に、絵本の読み聞かせをしてみることにしたのです。

FuCoママ
FuCoママ

他に関わる方法が思いつかなかったんです。

 
でも、横に座ってとか、膝に抱っこして読み聞かせられるような、和やかな場は作れませんでした。特に、昼間は無理でした。

そこで、読み聞かせをする時間帯を夜の就寝前にしました。

お布団に入ってから添い寝して、腕枕で彼を抱え込むようにして絵本を読み聞かせたんです。

彼は嫌がりましたよ。絵本はめくりたいし、腕枕で拘束されるのも嫌だったんだもの。

それでも、少し眠気が入った時間帯のせいか、抵抗が少なかったので、絵本の読み聞かせには、このスタイルが一番でした。

2~3冊の絵本を選んで、半月くらいは同じ絵本を繰り返し読み聞かせていましたが、喜ぶでもなく、注視しているでもなく、どちらかと言うと早く終わってほしいような様子でした。

そんな腕枕監禁の読み聞かせを半年間ほど続けていたのですが、興味を示さない息子に続けても意味がないように思うこともありました。

そんなある日の夜、彼が本棚から絵本を持ってきたのです。

FuCoママ
FuCoママ

えっ!これ読んでほしいの?

 
思いがけないことだったので、驚いたのと同時に、やってて良かったー!と、苦労が報われた瞬間でした。

で、息子が持ってきた絵本がこれ!

その時の彼の言語力では、とうてい内容の理解ができない絵本でした。

FuCoママ
FuCoママ

なんでこれ?

 
読み終わるまでに30分くらいはかかるので、途中で眠ってしまうことが多かったのだけど、一ヶ月くらいは、この「アニメ三銃士」を読まされました。

この絵本の何が気に入ったのか、今でも謎です。

その後は、彼が選んだり、私が選んだり、お姉ちゃんが選んだりした絵本を、毎晩、2~3冊くらい、読み聞かせるようになったのです。

実は、2歳上の次女も、絵本の読み聞かせタイムを楽しみにしていたのです。

絵本が育ててくれたもの

絵本が育ててくれたものの一番は、大雑把な表現になりますが、心を育ててくれたことかなと思います。

言葉の表現力を増やしたり、人の気持ちを察したり、マナーやルールを教えられたり、状況を判断したり、色彩感覚や自然を感じ取ったり、絵本が助けになりました。

息子に絵本を読み聞かせる時は、オーバーなくらい抑揚をつけて感情を入れるような読み方をしていました。

FuCoママ
FuCoママ

平坦な読み方だと、
彼に届かないと思ったんです。

 
彼が小学生になって、国語の教科書を音読するようになった時、彼も同じような読み方をするので、クスクスと笑ったものです。

絵本の読み聞かせは、彼が10歳くらいまで続けました。

絵だけの絵本、しつけの絵本、クスクスと笑えるいたずらなどの絵本、自然界のきれいな写真の本、優しい思いやりが感じられる絵本などなどです。

書店で選んで買う絵本と、定期購入の絵本とで、毎月3冊くらい買い続けて、300冊以上の絵本を読み聞かせてきました。

ほとんどの絵本は、親戚の子やお世話になった幼稚園などにあげたので、手元に残っているのは、息子が気に入っていたもののうち数冊です。

息子が気に入っていた絵本

息子が気に入っていて、繰り返し読み聞かせた絵本を紹介しますね。

●もこもこもこ

「しーん」とか「ふわふわ」など、見開きのページにひと言しか入っていなくて、想像を掻き立ててくれる絵本です。

原色使いの色彩がとてもキレイです。

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●かおかおどんなかお

色んな表情がデフォルメされている絵本で、顔の部位の名前を教えたり、気持ちと表情を結びつけることも悟れたんじゃないかな。

「怒った顔してみて!」と、絵本の表情を真似させたりなんてこともしてました。

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●トイレいけるかな

5歳前になってもトイレが自立していなかった息子が、「おしっこ」と、言葉で訴えてからトイレに行くようになったのは、この絵本のおかげです。

ただ、絵本を見真似て、「どうしたの?おしっこー!」と、言っていたんですけどね。

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●11ぴきのねこ

11ぴきのねこは、何度も繰り返して読まされた絵本です。最後のシーンがお気に入りだったみたいです。

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●しずくのぼうけん

水の一生が分かる絵本ですね。息子が理解したかどうかは分からないですが、自然界の一コマを知ることができる絵本です。

小学校1年生の頃に読み聞かせていた絵本です。

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●ひとまねこざる

おさるのジョージの絵本は、色んなシリーズがあって、ジョージのいたずらにクスクス笑ったり、悪さをしたらどうなるかなどに気付かされたことと思います。

おさるのジョージは小学校2年生くらいから読み聞かせた絵本です。

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まとめ

絵本の読み聞かせを始めた3歳半ころは、発語もないし言葉の理解もできず、息子とのコミュニケーションが取り辛く、何をすれば良いか困っていた時期でした。

関わる方法が分からなかったので、一方的にインプットしようと思って始めたことで、同時期に童謡の歌い聞かせも始めていました。

息子が絵本に興味を示すまでに半年もかかり、途中で止めようかと思った時期もあったのですが、諦めずに続けていて良かったです。

絵本の読み聞かせは、息子を内面から育ててくれました。

色彩がキレイな絵本は、色の感覚も育てますね。息子が養護学校(現特別支援学校)高等部の美術部で描いた絵は色彩豊かで、コンクールで賞もいただきました。

子どもに与える絵本は、手に取ってページをめくりながら読める紙媒体の絵本が良いですね。

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この記事を書いた人
FuCoママ

こんにちは、FuCoママです。

私には3人の子供がいますが、一番下の子が自閉症という障害を持って生まれてきました。

悩んだり迷ったりしながら、とても大変な子育てでしたが、現在は地域の一般企業へ正社員として就職し、勤続16年目になりました。

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