自閉的傾向ありと診断された息子ですが、3歳の時点で彼は自閉症だと思っていました。
自閉症であってもなくても、発達に遅れがあるのは間違いない。私が育てなきゃ!
小児精神科の医師には、「様子を見ましょう。」と言われるだけで、どうすれば良いのか、的を得た指導は得られない。
自分で何とかしなきゃと、通園施設の図書を借りて読んだり、ママ友に教えてもらったりで手探り状態でした。
3歳時代の息子は、奇妙な行動が益々強化された時期でしたが、そんな中、彼に与えた集団生活についてお話しします。
療育の通園施設へ母子通園で得たこと
1歳10か月から通い始めた療育の通園施設での母子通園も2年目になっていました。
あと1年通えば、彼は変わるのだろうか?
週1回の母子通園では、30分ほどの集団セラピーがあった後は、園庭で自由遊びしながら、個別カウンセリングの時間待ちです。
集団セラピーといっても、5~10組くらいの親子で参加する、幼稚園の授業というか、幼児遊びを先生の指示でやる感じでした。
息子は、その遊びを理解せず、その場に居るのも嫌で、私にしがみついて泣き叫んでいた時間が長かったです。
個別カウンセリングの先生は、ダウン症が専門だったらしく、まだ小さいからスキンシップをたっぷりして母子関係を作ってくださいと言うだけ。
息子にとって居心地のよい環境ではなかったみたいです。
ただ、同じ悩みを持つママ友に悩みを打ち明け合ったり、情報交換したりできたことが私の気持ちの支えになりました。
家で一人で思い悩んでいるのはとても辛かったので、息子を連れて行ける場所があったことで救われました。
集団生活をさせれば追いつくかもしれない
息子の障害はたぶん自閉症と思ってましたが、この頃の私は自閉症は治らないなんて知らなかったんです。
発達がゆっくりなだけ、
小学校に上がるまでに追いつけばいい
情報が得やすい今では考えられないくらい、自閉症について無知だったので、小学生になるころには普通になるんじゃないかと望みが捨てきれなかったんですよ。
そんな私が思いついたことは、普通の環境に入れてみることでした。
子供たちの中で集団生活をさせれば追いつくかもしれないと思い、療育施設への母子通園を続けながら、2歳10ヶ月から姉が通う保育所に預けたんです。
でも、その考えは甘かったです。
息子は、他の子供に興味なんてないし、真似をすることもしなかったので、夕方お迎えに行くと、砂場で一人寝転んでいることが多くなっていきました。
保育士を困らせることばかりする
療育施設ではなく、地域の保育所だったので、担任の先生はかなり苦労したはず。
連絡帳には、困ったことばかりが並んでいました。
- トイレトレーニングできない
- 給食は食べない
- 靴を履かずに外へ飛び出す
- 靴を履いたまま部屋に上がってくる
- 水道水を出しっぱなしで眺めている
- 急に癇癪を起す
- 部屋にじっと居られない
- 座れない、走り回る
- 衣服が汚れても頑として着替えない
まだまだ他にも困ったことがいっぱいあって、子供たちの集団の中で刺激を受けて成長してほしいという願いは崩れ去りました。
さらに、同年齢の子との発達の差が、日に日に大きくなっていくことを目の当たりにすることになったのです。
療育の通園施設へ入園させよう
息子が3歳の1年間で、「息子には障害がある、たぶん自閉症」ということをはっきりと自覚することになり、療育の通園施設へ正式に入園することにしたのです。
彼の障害に付き合いながら育てよう
遠回りした気もしますし、悩んだり落ち込んだりしたことも多かったですが、少しずつ私も強くなれました。
息子はこんな状態でしたが、集団生活の中で成長を遂げる子もいると思います。
発達障害があると、我が子に与える環境選びに悩むことが多いと思いますが、可能性を追いかけてみても良いのではないかと思います。
まとめ
息子が3歳になるころには、おそらく自閉症に間違いないと思っていました。
そんな彼に普通の子供たちの集団生活をさせてみましたが、息子は適応することができませんでした。
失敗だったと言えるかもしれないですが、息子の障害をしっかりと受け入れて、彼の障害に寄り添いながら育てていく決心ができた期間でした。
この後も、小学校、中学校、高校と進路を選ぶ時期がやってきたのですが、その都度、障害を持ちながら生きていく将来に向けて、今の彼に必要な環境を選ぶようにしました。
進路選びは毎回とても悩み迷いますが、我が子の状態をしっかり把握して、少しでも成長できる環境を選ぶことですね。