自閉症の子はパニックになることが多く対応に困ることも多いですよね。
息子の大騒ぎのパニックに困り果てました。
幼少期の息子はわけが分からない大泣き、大騒ぎになることが頻繁で、手がつけられなくなっていました。
突然の時が多く、ほんとに困り果てました。
実は、彼の大騒ぎを強化していたのは、私の考えと関わり方のせいだったのですが、そのことに気付かされたのは、彼が7歳のときでした。
パニックの原因は二種類あり、原因によって対応が違います。今回は、原因によって異なる自閉症のパニックの対応方法についてお話しします。
自閉症のパニックには原因が2つある
自閉症のパニックの原因は、大きく分けて2つあります。
結論から先にお話しします。
- 恐れや不安
- わがまま
自閉症に限らず、小さいお子さんだとみんな当てはまるんじゃないでしょうか。
小さい頃は大騒ぎになっても身体が小さいので、ちょっと大変な子だなと思われるくらいで、世間も大目に見てくれます。
でも、突然パニックを起こす子を連れて外出するのは、とても気疲れしません?
息子が幼少期の頃の私は、こんな思いがありました。
- パニックになったら可哀そう
- 世間の目も気になる
- 嫌がることを避けてパニックを防ごう
こんな思いが強かったので、息子のパニックに2通りの原因があるなんて考えたこともなく、パニックにならないように配慮していたんです。
「パニックにならないように」この考えが大間違いで、腫れ物に触るような関わり方をしていたので、息子の大騒ぎを強化していたんです。
では、それぞれの原因によって、どのように関わったらよいかお話しします。
恐れや不安が原因のパニックへの対応
恐れや不安が原因でパニック状態になるのは、自閉症に限ったことではありませんよね。
誰だって怖いことや不安なことには、気持ちが動揺し、時にはパニック状態になってしまうことがありますよね。
恐れが原因の場合は、慣れていくしかないです。
- 慣れさせていくこと
恐れは、どんなに慣れても怖いものは怖いですから、パニックになったとき危険がないようにしていくことくらいかなと思います。
実は、息子は犬が怖いんですよ。なので、犬を飼ってみたら慣れるかと思い、彼が5歳頃に、子犬をもらってきて飼い始めました。
子犬のうちは良かったのですが、すぐに大きくなってしまい、じゃれついてきたりすると怖くて大騒ぎになっていました。
結局、息子は犬は怖いままなので、今は近寄りません。
不安が原因の場合も慣れていくことですが、もう一つ大切なことは、避けないことです。
- 慣れさせていくこと
- 避けないこと
理解力が劣っているため、初めてのことや初めての場所などで不安になり、パニックになることがあります。
でも、不安になるからと避けていたら、いつまでたっても慣れることはありませんし、問題が発生しないと、パニックになるかどうかも分かりませんよね。
大人になって社会に出た時、少しでも柔軟に過ごせるように、パニックになりそうなことを避けず、逆にぶつかっていきながら解決していくことです。
息子が中学生になったころには特に、彼が困るように仕向けていました。
学校では、新学期に担任から「気を付けてほしいことはありますか?」と、聞かれるたびに「彼を困らせてください」と、お願いしていました。
先生の返答は、「はぁ?」でしたけどね。
わがままが原因のパニックへの対応
実は、パニックの原因のほとんどが、わがままが原因なのです。
これも自閉症に限ったことではないですが、駄々をこねてる小さい子って、自分の思いを通そうとするわがままですよね。
外で駄々をこねられると、世間体もあって根負けしてしまう親御さん多いですよね。
自閉症の子も同じです。だた、その駄々がダイナミックすぎて治まらないところはあります。
駄々のこね方が半端ないし、止まらないんです。
自閉症の子は、相手の気持ちが分からない! なんて言われますけど、わがままが通る相手かどうかを見抜く力は強いです。
例えば、学校で初めての担任に対して、自分の思い通りにならないときに大騒ぎすることがありますけど、これって子どもに試されてるんですよ。
そして、この人は大騒ぎすると通ると分かると、自分の思いを大騒ぎで通そうとすることが多くなります。
前置きが長くなりましたが、わがままが原因の大騒ぎはパニックではありません。
- わがままは通らない
これに尽きます。
そのために取り組むことは
- 約束は守る
- マナーを守る
- 最後までやる
- 嫌いなこともする
家庭療育の中で、日常生活や個別学習に取り組みながら、譲らない姿勢で向き合って指導していくことで、「わがままは通らない」ことを体験させていきます。
自閉症の場合、わがままを通そうとするパワーが強いので、指導する側も中途半端な取り組みをすると、上手くいきません。
でも、考えてみれば、自閉症でなくてもわがままを通そうとする子いますよね。そのまま大人になって、事件を起こすようなこともあるでしょ。
関わるパワーの差こそあれ、姉たちの子育てにも当てはまることでした。
自閉症療育は、子育てを丁寧にしただけと思うのは、こういったことがあるからです。
まとめ
自閉症のパニックはダイナミックなことも多く、対応に悩まされます。
私も息子のパニックに困っていたのですが、幼少期にはパニック対応を間違っていたため扱いにくい子に育ってしまい、小学生になってから軌道修正したんです。
パニックの原因をよく観察していると、その原因が2通りであることに気付きます。
- 恐れや不安
- わがまま
避けずにぶつかりながら慣らしていく
「わがままは通らない」を徹底する
厳しい対応のように思われるかもしれないですが、パニックは周囲の者が困るだけでなく、本人にとっても辛いことです。
専門家の中には、そんなやり方をするからストレスが溜まって、それが引き金になってパニックになるんだ! と非難されることもあります。
でもね、それって中途半端に取り組むからストレスが残るんですよ。
心を鬼にして関わらないといけないときもありますが、我が子の将来のために、真の愛を込めて育てることだと思っています。
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