本ページはプロモーションが含まれています。

自閉症の息子に幼児語や赤ちゃん言葉を使わなかった理由

自閉症の息子に話しかける時は、ですます調でした。

FuCoママ
FuCoママ

他人行儀な親子の会話を不思議がられました。

 
実年齢より発達年齢が幼いと、赤ちゃん言葉や幼児語で話しかけてしまうことがありますよね。だって、可愛いんだもの。

でも、自閉症の子に、幼児語や赤ちゃん言葉を使うのは、お勧めできません。
その理由をお話しします。

スポンサーリンク

発達年齢が幼いと幼児扱いしてしまう

2歳になっても言葉が出ない息子に、「ネンネ」「あんよ」「おてて」などなど、赤ちゃんに話すような言葉かけをしがちでした。

FuCoママ
FuCoママ

言葉が通じないから、赤ちゃん扱いしてしまうのよ。

 
幼少期もですが、学齢期になっても3歳児にも劣る程度の二語文しか話せない息子に、ついつい私も二語文で話してしまいそうになりました。

実年齢以上に、大人扱いで育てないといけないことは承知していたんですけどね。

ママじゃなくてお母さん

息子が3歳10ヶ月から通い始めた療育施設の先生が、父母の会の勉強会でお話しされたことが、気付きの始まりでした。

「ママではなく、お母さんと教えてください。」

まだ、息子は、ママもお母さんも言えない頃でした。

FuCoママ
FuCoママ

ママの方が言いやすいかと思ったけど違うのね

 
その理由を聞いて納得しました。

自閉症の子は言葉の獲得が遅い上に、やっと覚えた言葉は変更が難しいからなんです。

小さいころは「ママ」でも、中学生くらいになると普通の男の子は人前では、「お母さん」とか、カッコつけて「おふくろ」なんて言いますよね。

ですが、自閉症の子は、「ママ」と「お母さん」の使い分けができないのです。できる人いますけど、大人になってもできない人が多いのです。

我が家は、姉たちも「お父さん、お母さん」で育ててきたので、息子にも「ママ」ではなかったのですが、ママの方が覚えやすいし言いやすいかも? と、思ったこともありました。

でも、ママには馴染めず、お母さんで通していたのですが、早い時期に「お母さん」を使う理由を教わったことで、息子への言葉かけを考えるきっかけになりました。

FuCoママ
FuCoママ

「お父さん」と言えた方が早くて、複雑な気持ちだったけど

自閉症の子育ては大人扱いが基本

言葉が著しく遅れていて、身辺自立もなかなかできるようにならないと、赤ちゃん扱いや幼児扱いをしてしまいがちになります。

でも、自閉症の子育ては大人扱いが基本なんです。

FuCoママ
FuCoママ

呼び方も「Sちゃん」ではなく「Sさん」です

「子育てのゴールをどこにするか」そこに合わせた関わり方をしていく必要があるのです。

これは、息子が小学生になってから通い始めた療育センターの母親指導で教わったことで、考え方としては、「お母さん」と同じです。

言葉が通じなくても、息子に話しかける時は大人扱いで「ですます調」でした。

なぜかというと、息子の子育てのゴールは、学校卒業後に社会人になったときに、どんな人に育っていてほしいか、だったからです。

FuCoママ
FuCoママ

・人に好かれる人
・役に立つ人
・仕事ができる人
これが子育てのゴールでした。

 
言葉を獲得しにくい息子に、相手に合わせて話し方を変えるなんてことは無理だろうと思ったので、ですます調で教えておけば、どんな場面でも不都合がないと考えました。

親子なのに、ずいぶんと他人行儀な話し方をするのねって、よく言われましたけどね。

中学生くらいになると、学校で友達との会話から、ちょっと乱暴な言葉を覚えて使うこともありましたが、家での会話は基本的にですます調を通しました。

現在、息子は地域の一般企業に就職していますが、ですます調の言葉で話せることで受けもよく、礼儀正しく好ましい人と評価されています。

スポンサーリンク

まとめ

自閉症の子は、相手や場所に合わせて言葉を使い分けるのは難しく、一度覚えた言葉を年齢に合わせて教えなおすのも難しいです。

それならば、大人になっても使える言葉、相手を選ばず使える言葉を最初から教えた方が、本人も教える側もひとつの学習なので楽です。

ひとつを教えるのも覚えるのも、簡単ではないですからね。

まだ幼い時期に、「ですます調」だなんて違和感があるかもしれないですが、言葉をインプットする時期から、将来を見据えた関わり方をした方が良いです。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました